kobutane1129’s diary

twitter : @kobutane1129

お手紙

ユーリ!!! on ICE 製作委員会 御中

拝啓
新緑の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、私はアニメ ユーリ!!! on ICE のどこにでも居るファンの一人ですが、今日はお願いがあってお手紙を書いております。
「コンサート オブ ザ ユーリ!!! on ICE」をご検討ください。
私はユーリ!!! on ICEの、ここからは略称のYoIと書かせていただきますが、YoIの音楽が大好きです。どうか生演奏で聴く機会を設けていただきたくお願いいたします。
Oh!スケトラを聴くと、アニメのドキドキと相まって、いつも嬉しいなあ、幸せだなあ、という気持ちになります。特に勇利のフリーは、曲だけでスケートシーンやモノローグが浮かんできて、何度聞いても胸がきゅっとなります。逆に、ポポーヴィッチやJJの曲は、音楽だけで聴くとアニメとは全く別のイメージで、こんないい曲を、あんなセリフと映像で、と思い出しては顔がにやけてしまいます。
また、ピアノの音の一粒ひとつぶが物語に寄り添うサウンドトラックも好きです。演奏が聴きたくて、たびたびYouTubeで弾いてみたを探しています。CD発売が決まり、とても嬉しいです。4話の海辺や9話の空港シーンは、今こうして文字で書いているだけで目頭が熱くなってしまいますし、10話の特殊エンディングは最高の驚きでした。
ぜひ、それらの曲をホールで聴きたいです。
東京のほか、大阪でも。そしてできましたら唐津市民会館でも開いていただけるとありがたいです。きっと地方振興などのニュースになって、より多くの方にYoIを知っていただけると思うので。

劇場版の制作決定、ありがとうございます。それに続くであろう二期も期待しています。
YoIを追いかけるうちにフィギュアスケートも好きになり、国別対抗戦はグッズ情報が出る前にチケットを取りました。興奮の体験でした。
いつかYoIのアイスショーがあればもちろん行きますし、チケ負け組のためにライブビューイングもお願いします。宝塚での舞台化もあればいいなあ、なんて夢想しています。
スタッフの皆さまは、たくさんの企画があって日々お忙しいことかと存じます。どうぞご自愛くださいますよう。そしてコンサート含め、これからもYoIワールドを広げていただけますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。

                           敬具

2017年5月某日 
                          子豚ね

 

広告を非表示にする

ユーリ!!! on ICE ~フィギュアスケートを100倍楽しむ集中講義~ 夜の部をライビュで見てきましたレポ

ユーリonICEでフィギュアスケートを100倍楽しむ夜の部をライビュで見てきたレポです!
暗闇で書き殴った判読不能なメモが頼りの、アニメ・スケートとも超初心者な人間のレポなので、とっても不正確です!
正しい内容は他んとこ当たるかCS放送をご覧ください~。
間違いあったらツィッタで教えてください!(あと良いレポあったら教えて?リンク張りたい~♪)

→すごい良いレポあった!こちら!こっち読めばウチは読まなくていいよ!(笑)

「ユーリ!!! on ICE~フィギュアスケートを100倍楽しむ集中講義~」ライブビューイング行ってきた!レポ | 腐女子のオタク感想文

 

 →それから、昼の部で中野に行かれた方のレポ!夜といろいろ違うし、写真いっぱい!!ありがとうございます~!

【ユーリ!!!】中野サンプラザ『フィギュアスケートを100倍楽しむ集中講義(昼の部)』レポ #yurionice - *begejstring for DANMARK*

 

イラストレポ!かわいい!素晴らしい!

https://twitter.com/moritz_hauptman/status/838782353489068032

 

さて。都内某所のライビュ会場はほぼ100%女性。みんなコート着てもこもこ。オタっぽいリュックから仕事帰り風まで。会話してるのは二人連れ多し。
スクリーンに黒板風、ミツロウさんの学生服ヴィ勇利ユリオの絵。
スケトラのBGMが流れ、ワクテカワクテカ

OP
暗い会場、画面は教室に学生服勇利。
ふあ~、あれ?ここどこ?と、勇利@とっしー。バーカ学校だろ寝ぼけてんのかよ、とユリオ@うっちーのとっても説明的なセリフありがとうな掛け合い。学校はスケートに特化してて宿題はショートプログラムの構成を考える。ユリオはちゃんと宿題やってくる良い子。(これでまた学園もの二次が支部やツィートに!と歓喜する私)
勇利の、カツ丼はジャンプがうまくいったご褒美にヴィクトルにひとくち食べさせてもらったけど…という台詞に会場がザワつく。(そうよね私もザワりましたよ本編じゃ一度も食べさせてもらえなかったのに!ヴィに一口とか!この公式め!)

で、スケートの授業って設定でステージが始まる。
映像でユーリOP。大画面で見るOP。ふつくしい
司会はテレ朝アナの三上さん。オールナイトと同じ方。(ほんとはこゆのも諸岡アナの中のひとのお仕事だったんでしょうね、様々な愛のカタチをうっかり実践して今は地味な仕事に回されてるっぽいけど禊を終えて復活をまってるよ~w)

舞台向かって左手より、とっしー登場。学ラン姿で右手右足同時に出してシャキーンシャキーン!と、キンチョーしてます歩きw
「まさかの30過ぎで学生服ですよ。ちょっとカメラ、下からパンしなくていいから!」
客席笑いと拍手。いやとっしーちっちゃいから学生服似合うこと!かわいい。

 

うっちー登場。モノトーンチェックシャツに黒の襟無しブレザーの普段着。
とっしー「服いつも通りなんですけど!こっち学生服なのに!」
「うん」安定のクールうっちー。
「まあ、うっちーが学生服着るはずないよね」自分で落ちをつけるとっしー。やさしい。

 

ミツロウさん登場。
学生服!ブレザーにリボンにチェックスカートにタイツ、もちろんいつもの帽子。キャー!と歓声。マニキュアがピンク?赤?と黄色で交互。ハデ!
スクールバッグにバッチいっぱい。みんなユーリグッズ!画面にもアップされ、ふたたび歓声。
「これが全部もらえるんですから!原作やっててよかったー!」
学級委員長という役柄。
とっしー「みっちゃんおせーよ委員長がそれでいいのかよー」とかのノリw

 

講師の先生として、宮本さん登場。
ごく細いピンストライプの白シャツにエンジ色のペイズリー柄のロングスカーフ、テーパード?パンツにローファー?ハテナ多くてすみません、ともかくさわやかオシャレ。

 

もう一人の先生として鈴木あっこちゃん登場
ノースリーブ、スクエアネックの白に淡い模様の入ったワンピース。ひざ丈のプリーツスカートに白ハイヒール。その場でくるりと一回転。ふわっと広がるスカート。かわいい。

とっしー「そうそう、そっち(あっこちゃん・キレイどころ)を、カメラ下からパンしてくださいよ。(カメラとっしーを抜く)こっちじゃなくて!」会場笑い。
全国48劇場でライブビューイング。
「全国に33歳の学ラン姿が…」大丈夫、隣で久保先生もカラダ張ってるからw

 

唐突にチャイム。1時限目。
学校用机にうっちー、とっしー、久保先生で席に着く。
久保さんバッチじゃらじゃらの鞄から、ひざ掛けとノートを取り出す。うん、女子高生w
ノートはもちろんユーリグッズの。
ノート持ってきてないの?貸してくださいよ、的な会話でノートが回る。
うっちーは南くん「リスペクト!」
とっしーはピチくん「読めないw(タイ語)」
久保さんはヴィク勇「しんせいかつ」 客席、ひゅー!
ビニールパック開くからマイクにピリピリと音が入ってうるさいwノートの準備でタイトルコールを忘れるとっしーw

 

1限タイトルコール。
個性豊かな世界のスケーター。

 

映像はアニメのダイジェスト。

1話冒頭のヴィの動きをワイプでまねるとっしー。会場大ウケ。
(その後もこまめにワイプ芸を見せるとっしーwエンターテイナーですねえ!)

 

アニメに登場する個性豊かなスケーター。でも現実のスケーターも個性豊かです、というアナウンスから映像。


まずはレジェンドスケーター。
1.ステファン・ランビエール
アナウンサー解説:ヴィの金のブレードは彼をモデルに。
2.プルシェンコ
皇帝と呼ばれました。
3.B.ジュベール
初めて4回転3本。
4.ジョニー・ウィアー
ジャンプが逆回転。芸術的な衣装。
5.ジェフリー・バトル
ゆづのパリの散歩道の振付師。

ここからは現役選手です、とアナウンス。
1.ハビエル・フェルナンデス
ゆづリンクメイト
2.ネイサン・チェン
4回転の申し子
3.デニス・テン
カザフ出身
4.パトリック・チャン
世界一のスケーティング

 

とっしー「スタイル良くて足も長く、同性から見ても美を感じる。勇利がヴィを見て同じように感じたのだと思う」


とっしー「単純な質問ですが、ジャンプのときあんなに斜めなのに着氷できるのはなぜ」
けんじ「軸の取り方がうまいので外していても降りられる」
あっこ「体幹が強いから(ぎゅっと締めるポーズして)降りられる」

 

現実のスケーターもユーリに!

くぼ「本田さんに1回目に出ていただいて、でも予算の関係でこれ限りですよと言われて、私はもっとって思ったけれども予算なら仕方ねえなーと思っていたら(客席笑い)織田さんが出たいって言ってくれて」
アナ「熱望されて」
くぼ「それでランビエールまで。直前につっこんで、絵まで変えて、アニメってこんな日数でも作れるんだなって」
とっしー「作れませんよ!特別です!」
アナ「テレ朝スタッフ、てんやわんやでした。アニメ初の生放送かというくらい」

 

そして日本の選手です、とアナウンス。
1.ゆづ
ビールマンスピン。シニア男子やらない。柔軟性。
2.うの
クリムキンイーグル
3.むら
ジャンプ
4.だいすけ
ステップとか
(きっとスケオタの皆さまは、このプログラムはあのときの!とシーズンと大会名までどどっと脳内展開されていたことでしょう!大画面で見るリアルスケートふつくしい

 

大ちゃんのプロ、アイはけんじ先生の振付。
けんじ「高橋選手はしぐさひとつひとつがセクシー。背中でもセクシーさを出せるので、どこから見ても映えるようにプログラムを作った」
あっここれだけ表現できて、うらやましいです」

 

声優の皆さんユーリを演じて実際のスケートに対してどうですか?
とっしー「宇野さん羽生さんとぜんぜん色合いが違って、面白いです」
うっちー「大会のニュースを追うようになった。アニメは近未来の話のはずが、現実が追い付いて今になっている」
くぼ「1年以上前にジャンプのレベルは賢二先生と相談して、まだ大会で成功していないということで、ヴィクトルの象徴を4回転フリップにした。今やったらあの選手もこの選手もできるじゃんと白けちゃう。アニメのタイミングはぎりぎりだった。オリンピックが終わるとまたルールが変わるから」
けんじ「誰もが世界一になれるよう、トランジション、ステップもレベル4を取れるようにプロを作った」


2限
表現力について

 

温泉onICEのエロスとアガペーの映像。

けんじ「昼とは違うこと言うよ?(客席ざわわ。私はチェックできなかったけど昼レポすでに色々上がってたのかも!けんじ先生サービス精神すばらしい)エロスは手を動かしたあとに糸が引くように、ハチミツみたいに」
エロスの最初の動きを実演しながら。(これがまた美しいんだ)
あっこ「まとわりつくように」
けんじ「そう。それでアガペーは違って、清い水。霧や虹がみえるような」(だから「滝かな」だったんですね…!)

エロスの振りをアガペーで、を実演。スッ、さらっ、とした動き。身体から腕がやや離れている。
アナ「あっこさんも振付師として活躍されていて」
あっこ「賢二先生に学ばせてもらって。この音ならこう、という動きがある。セクシーは身体に沿わせた腕の動き」
腰下から両脇を撫で上げるような両手の振りを実演。
「こうするとまた違って」
同じ、腰下から腕を上げる振りでも、身体から離してふわっと。かわいい少女性を感じる動き(←個人の感想です)
腕を上げるだけの実演。すっと上げるのと、ぐっと肩を上げてから腕を持ち上げるのと。違う。
けんじ「若い選手とかエロスの説明が難しいときは、アイスクリームのように、とか。子どもに教えるときも」
くぼ「そう!それを聞いて、カツ丼の卵をからめるように、という台詞ができました」
(ひー!そうなの!ちょ、23歳シニア5年目の選手が、子どもに教えるような表現でエロスの振りを…w ちょっと!神絵師の皆さま!早く描いて!ツィートに流して!!!)
くぼ「けんじ先生けっこうひどいこと言うんですよ。女子選手に、雑巾絞ってるんじゃない、シルクを絞るように!とか」
けんじ先生、苦笑。(その厳しさもきっとヴィの毒舌に反映されてますよね久保せんせい!)

 

くぼ「質問ですが、女性や男性の美しさをなぜ表現できるんでしょう?」
けんじ「日本の女性の美は、見返り美人だと思っている」
実演。半身で振り返り、そっと首をかしげる。背中、肩、首のラインがS字の滑らかな曲線に。
あっこ「先生の指導で、首のこのライン、傾きにこだわってらしゃると感じてましたが、今わかりました」
椅子に座って首を傾けるだけなのに、美しいあっこさん(ふつくしい…!)

くぼ「ユリオの振り付けは、身体のバランスなどアニメーターさんが描きやすいことも考え、女性の河西先生にお願いしたんですが、それを聞いたけんじ先生が、俺のほうが女性の動きもできるよ、っておっしゃったと聞いて」
けんじ「女性の動き、できますよ」実演。
あっこ「座る姿勢も、少し斜めのほうが女性らしい。肩甲骨を意識して」
斜めに座って姿勢よく。美しい。(いやもう、いろいろ眼福でございます)
とっしーが実演する。もちろんコメディにw 
アナに感想を振られたうっちー。「リスペクト」のノートをかざす。
「たとえ話が多彩で、日本画とか、教養も必要なんだなと感じました」
うっちーにも実演を振られるが「シリアスに身体がツるからやらない」

くぼ、とっしー、うっちーが、斜めに座って姿勢よくしてみてるのが、カメラに映る。
とっしー「我々の絵面、キビシイ!」
カメラ、けんじ先生とあっこさんを映す。
「そーそーそー。美しい」
カメラ、くぼ、とっしー、うっちーに切り替わる。
「イヤイヤイヤ!」
けんじ、あっこ。
「そーそーそー」
くぼ、とっしー、うっちー。
「イヤイヤイヤ!」
会場笑い。(カメラさんもいい仕事!ライビュ会場よりスパシーバ!)

 

ユーリの振り付けは宮本先生がなさっていますが、アニメならではの難しさはありました?
けんじ「アニメだからというのは意識せず、実際の振り付けと同じように。でも何が大変って、自分で演じなきゃならないことですね」
あっこ「あの時の先生すごい痩せてましたよね。絞って」
けんじ「体力がもう。トレーナーに毎日マッサージしてもらって」
くぼ「だんだん腕が上がらなくなっていく先生を見てて、けんじ、ガンバー!としか声かけられなかった」

 

衣装の話。
くぼ「スケスケは男のロマン
とっしー「それを女性の先生が言うんだw」
くぼ「ヨーロッパの選手とか個性的。なので鎧衣装とかアニメでも取り入れてみた。逆に北米のシニアは年齢が上がるとどんどん普段着っぽくなって、それ着てそのまま帰るの?!っていう。アニメではチャコットさんに協力してもらって個性的な衣装をデザインした」
とっしー「スンギルの衣装とかw」
くぼ「あれは自分の殻を破りたかったのw」

 

衣装を着ると違いはありますか?
あっこ「プログラムの世界に入れますね、ノれる」
衣装はどうやって決める?
あっこ「振付師と選手とコーチと、相談して決める感じです」
くぼ「けんじ先生は髪型とかまでアドバイスするんですよね、こづに髪を伸ばしたら?って言ったのけんじ先生だって知って、けんじ先生ありがとう!!」
けんじ「振り付けにあわせ、衣装デザインも髪型も爪の色もイメージを伝えている。世界観を作る」
あっこ「けんじ先生は絵も上手いんですよ!」「そうやって細部までこだわることで、プログラム全体の完成度が高まるのだと」
チャコット制作の、勇利の衣装が登場。
アナ「いつかこの衣装で滑っている姿が見てみたいですね」
(えっ?てことは、そういう予定があるかもってことですよね?企画進行中ですかテレ朝さま!アイスショー、やってくれます?!やってください!!そしてライビュもぜひ!←最初からチケ争奪戦に敗れること前提)


では、表現ということで、ここで実際のグランプリファイナルをみてみましょう、と、メドちゃんの演技。
(男性選手じゃないんだー、って誰もが思ったよね?でも、そりゃあ色んな意味で最高のファンだもんなーメドちゃんすげーよなーって納得したよね!w)


アナ「どんな風に感じました?」
とっしー「うーん。焦り、とか?」
メドちゃんのプロは9.11を題材にした映画から。
(恋人が出動して、戻ってこず、電話でその死を知るというようなストーリーです。ちなみにショートは、子どもの頃のあどけない遊びはもう過去のこと、私は大人になってしまった…みたいなストーリーでした。17歳……。)
あっこ「4分の中で映画のように演じられる。表情、表現力がすごい」
けんじ「笑顔ひとつとっても、嬉しいのではなく、悲しそうな笑顔。手を華やかにしない、細い動きというか、すっとおろす、悲しさが感じられる」

 

「表現力向上委員会」
アナ「ステージの皆さんは表現者でいらっしゃいますが、表現をするために日常気を付けていることは?」
けんじ「水族館や動物園や博物館に行って、鳥の羽の動き、魚のひれの動き、彫刻の美しさを見る。自然のものは無駄な力が入っていない。それが美しい」

あっこ「鳥の動きをモチーフにしたプログラムでは、鳥のビデオを観た。どんな動き、どんな瞬間を美しいと感じるのか。最初の、首をクックッと動かす振りは、すごく鳥らしい動きに。風を切って飛ぶ姿は、楽しい!と感じられて、それをステップシークエンスに生かした。
黒鳥の舞をするときはバレエのビデオを。バレリーナではないけれどバレエの動きのはばたきを。
同じ鳥でも、ジャングルを飛んでいるのか、砂漠を飛んでいるのかで、全然違う。リンクは真っ白だけれども、そこに背景が感じられるとすごく世界に入り込める。なので嵐の空とか曇り空でぐずぐずしている空、色んなことを感じるようにした。」

 

とっしー「演じるために日常気を付けていることですか?オーディションを受けることです!(キリッ)」
と、まずは笑いをとってw
「舞台役者なんですが、芝居=人生、と考えて、人生を豊かにすれば芝居にも生きると考える。日常でも、例えば水を飲んだらこういう音がするんだ、とか。それから周りの人を見る。歩いているだけでも色んな人がいて、こういう人はこういう姿勢なんだとか。おじさんがクシャミをするのをみて、こういうクシャミもあるのか、と。細かいものを拾うアンテナを常に張って。それを基準に、演技はどこまでオーバーにするか、それとも日常っぽくするか、調整する」

うっちー「声優として、映画を観ると勉強になる。今のもだけど、昔の映画とか。発声や発音がぜんぜん違っていて」

くぼ「皆さんとちがって漫画家なので、自分が表現するというより、情報を仕入れて、それを人に伝わるように作る、という」「ある世界を描くときは、その世界の人を好きになることから。その人を通して見た世界をどう大切にするか。この人ぜったい良い人だと思い込む。ユーリなら宮本先生ぜったい良い人ー!って」
本当は良い人じゃなかったら?本質では別のことを考えているかも?
「その人の本質を見ようとは思わない。本質はその人が向かう対象によって変わると思うから。この人の本質は本当はこうだよな、と感じても、それはその人ではなく、私のほうの思い込みだから、それを捨てて。思い込みを捨てる作業は本当にたくさんやりますね」
「あ、なんだか真面目な話ばかりに。もっと軽い話をすると、キャラの気持ちになって旅行とかするとすごい楽しい!スイス行ったときも、チーズフォンデュ食べておいしくて、クリスこういうの食べてるんだよなぜったいあのスケ連の人と来てるよなーとか。(会場笑い)ランビエールのアート・オン・アイス観ても、クリスとヴィクトルは来てるよなーとか、なので旅行中はずっと興奮してます!勝手に脳内に続編ができてるw」


3限 ほんとにあるの?あんなシーン

アニメの中四国九州大会ショート。勇利がヴィクトルに送り出されるシーン。後ろからのハグ、ピアノ、シャッター音。
とっしー「あの写真どうするんでしょう!」会場笑い。

 

アナ「あんな風に送り出すルーティンはありますか?」
あっこ「私の場合は手すりに手を置いて、こうして一度、屈伸して。(実演)そのとき両手をコーチが包んでくれていて。コーチも送り出しの一言には悩むらしい。励ましたいけど、6分間練習で気づいたことも言いたい。でもそこにこだわりすぎると全体がダメになってしまう。選手とコーチで気持ちの探り合いみたいな」

 

アナ「けんじ先生はどうでした?アイスダンスの選手のころ」
けんじ「フランス人のコーチだったんですけど。ボンパティネ~、って軽ーく。良いスケートを、って意味で」
アナ「簡単だったんですね」
けんじ「難しいこと言われてもね、フランス語ようわからんし」会場笑い

 

映像はさとこちゃんの送り出し。コーチと両手をにぎり、おでこコッツン。
(昼の部ではここは、こづの背中叩くやつだったそう)
あっこ「映像観てるだけでぐっとくる。スケーターってあそこは緊張するんですよ、失敗したくない、うまくやりたいって不安になる。あの場で送り出せるのはコーチだけ。さとこちゃんのあれは、両手からもおでこからもコーチのエネルギーを注入されるというか、もう、ぐっと来てしまう。」
まだ選手時代の気持ちをリアルに持ってらっしゃるあっこさんの言葉に、会場もちょっとぐっと来てる。

 

アナ「久保先生はコーチと選手の関係については?」
くぼ「地方大会とかだと距離が近くてキスクラの声もよく聞こえるので参考にした。コーチのファッションや動作なんかも」
「永井優香さんファスナーの上げ下げ早いですよね!ジャッ!と下げてばっと脱いで、ぱっと着てジャッと上げる。すごい好き!強い女はファスナー早いんですかねw」
「あとコーチの言うこと聞き流してる選手けっこういて、強い選手とか聞かなくてもいいんだなーと」
けんじ「いやいやw」
あっこ「ジュニアの選手とかは親より長くコーチと一緒にいますし、そうすると反抗期とかはありますねw」
うっちー「コーチと喧嘩とかありますか?」
あっこ「あります。自分だってやれなくて悔しくて、一生懸命やってるのにって思うのに、コーチから一生懸命やってない、やってるつもりになってるだけだ、って言われたりすると、そんなこと言わないでよ!って、うううってなったり」
うっちー「仲直りは?」
あっこ「サブコーチとかスタッフとかに、何が一番大事か分かってる?コーチなしでできるの?とか言われて。自分から行って、すみませんでした、と謝って仲直り。でもその時に、どうしてそんな風に思ったのかとか、コーチが伝えたかったこととか、話し合って食い違いがわかることも。そういう話し合いは大切で、大人になると話すことができるようになった。長く師事するうち分かるように」
うっちー「勇利は頑固だし謝ってもいないよね。ヴィクトルも泣くんだーって」(動作w)
くぼ「勝生さんひどいw」

 

アナ「内山さんのルーティーンは何でしょう?」
うっちー「とっしーと仕事一緒すること多いけど、ブースに立つと、とっしーズボンの後ろポケットに携帯や財布とかすごい入れっぱなしにしてるんですよ、邪魔じゃないんですかあれ。財布から紐とかこう、ベルトにつながってて」
とっしー「邪魔じゃないよ!てかルーティーンの話でしょ。さあ演るぞ、ってときに財布とか携帯とかこう、ポケットに詰めるのおれ」
うっちー「財布を入れたまま4回転跳べます」
とっしー「小銭じゃらじゃらー!って何言ってんの!」
会場笑い。


本番に臨む姿勢、みたいな流れから。
とっしー「スケートは一人だけど、演技はみんなで1つの作品を作っていくので、そこが違う。演じるときは周りを見ている。でも勇利は視野が狭いよね。(目の両脇に手を寄せて開き、指を前方にぴんと向けて)ずっとヴィクトル見てて(ぴゅっ、と手ごと横を向いて)たまにユリオ。(手首をこめかみにつけたまま手のひらを左右に開けて)ユリオは意外と視野が広い」
(はい!勇利は視野が狭い!いただきました!ほんそれ!!!)

 

最終講義。ジャンプを見分けられるようになろう!

三上アナここで3限とかトチって、とっしーがツッコミしてた。この後もトチってたのでそろそろ疲れてたのかなw


くぼ「ユーリは5種類の4回転を描いた。アクセルは半回転余分なのでまだ。4回転ルッツが一番難しい世界」
あっこ先生「ジャンプはトゥループが一番跳びやすくて、4回転だと基礎点が10.3。宇野選手が跳んでいる4回転フリップは12.3で、2点多い。その分、難しい」
トゥループは右で滑って左のつま先を突く。ジャンプは右軸だから、左足を引き寄せることで回転が生まれる」
「フリップは左で滑って右のつま先をつく。逆なので足を引き寄せる分しか勢いがつかない。ので、難しい」
(エッジの左右の話もあったけど、この辺は解説動画のが分かりやすいと思います!)
(てか、あっこちゃんが白パンプスで足の位置を見せて、とっしーがちょいおちゃらけながら真似して、それで何となく分かるってすごいなあ!自分でやってみるともっと分かるらしいよ!)(お前がやれw)

 

あっこ「今は助走が短くなっているので見分けるのが難しい」
けんじ「跳ぶぞーって動きが固まると演技の流れが切れる。今は表現の中にジャンプが溶け込んでいるのがいいので、直前まで振りを入れる」

映像。

勇利のイーグルからのトリプルアクセル
続いて、ゆづのトリプルアクセルのイーグルサンド。うの選手のイーグルからのトリプルアクセルも。
けんじ「片足で滑って、こう、振り上げると回転しやすいけど、両足に体重乗せてるところから回転は難しい」
とっしー実演。足が左右180度に開いて、できてますね、とちょっと感心するけんじ先生。
あっこ「羽生選手はジャンプのあとにまたイーグルなので、着氷に詰まったらできない。なので出来ばえ点が高い。すごく簡単そうにしてるけど、あれはすごい」
その後、出来ばえ点の要素をいくつか挙げて、得点の戦略が見えてくるとかそういう話。

映像。

ユリオのタノジャンプ。
続いてメドベとリッポンのタノ。
けんじ「軸が縦に長いと回転がブレやすくなる」
あっこ「引退してからタノを試したけれど、2回転でさえこんなにぶれるのか、と。簡単そうに跳んでるけれど、体幹の強さと技術が必要」
けんじ「リッポンはあんなに長いのに手もピンと上がって」

 

とっしー「スピンしてるとき、手がプルプルしてるのは?わざと?」
けんじ「振りを付けているものも。回転軸を親指側に置けば他の指で花が開くようになるし、軸を手の甲の中心にもってきて少し手をくぼませれば、花のつぼみになる」

あっこ「スピンは体力、体幹がいる。ジャンプは一瞬だけどスピンは長く回るので」
(だから勇利はスピン上手いのかー!ポールダンスもできる体幹!)

とっしー「あの、高速でぐるぐるーって回ってるとき、何が見えています?」
けんじ・あっこ「線が」
二人とも、指で目の前に横線引きながら、ふつーのことのようにおっしゃってるのが、カワイイw
けんじ「このへんの色をぜんぶ混ぜた色の横線が見えてます」
とっしー「高速回転だと遠心力が大変?」
あっこ「手を伸ばしてると、毛細血管がぷつぷつ切れて」
とっしー「切れるんですか?!痛い?」
あっこ「痛くは…。でも血管が切れて、こう、手の甲とかに点々と内出血が」
あっこ「そう!一番痛かったのはものもらい。目にできちゃって、でも練習休めないし、回転するとぎゅーって痛くて。人生で一番、遠心力を感じた時でしたね」
会場笑い。
とっしー「スピンの遠心力で鼻水とか出ません?」
けんじ「いや(笑)」
あっこ「あ、ありますw それでこう、振りをしながら拭って」
くるりと回転し、たおやかに顔の前に腕を横切らせ、そのまますっと伸ばす。鼻を拭くのさえ美しいw


「ジャンプ何回跳んでるかクイズ」
実際の映像を見て、何回転しているか当ててみよう!


とっしー、映像パネルの前まで来てガン見。
パトリックの4回転トゥループを当てる。くぼ先生「パトリックは4回転跳べる種類決まってるよー」

 

うっちー「ぜんぜん分かりません」
安定の淡白さw

 

久保先生、映像が始まってすぐ「4回転サルコー!」即答。
くぼ「フェルナンデスのこのプロはサルコー。知ってるから分かっちゃうw」
さすがスケオタ。


くぼ「アニメーターさんの作画の参考に、このジャンプはこの選手、っていうのがあって、フェルナンデスの4サルコーと、ハンヤンのトリプルアクセル、チャンの4トゥループ。すばらしい」

とっしー「この用語を知ってたらツウ、とかありますか?」
けんじ「回転が4分の3以下足りないアンダーローテーションをグリンコと呼んだり、ダウングレードをペタンコとかパタンコとか」
あっこ「グリンコは言いますけど、ほかは…(苦笑)」「回転がちょっと足りない、がアンダーローテーション。エッジを氷がぐりっと削ってしまうので、グリってる、とか、グリンコとか。回転がかなり足りない、は、ダウングレード」
(あっこさんの解説フォローがすごく良かった!)

アナ「さあ、ジャンプが見分けられるようになったところで、実際の映像を見てみましょう」
勇利のGPFフリープログラム。
(何度見てもじわっときてしまうw)
ゆづのGPF世界最高得点のフリープログラム。「羽生結弦を、羽生結弦が超えました!グランプリファイナル3連覇です!」
(勇利の映像、キスクラまでやるんだ長いな、と思ったら、羽生さんのこのアナウンスを入れるためだったんですねーテレ朝!)
(やっぱ、本物は美しいねえ……!)

アナ「久保先生、いかがですか」
くぼ「これ、行ってたんですけど、すごい上の席だったので細かいとこ見えなかったので、映像で観るといいですねー!」
(行ってたんだw)

 

キンコンカンコーンとチャイム。
アナ「ここでお知らせです」
1.4月20日国別対抗戦。テレビ朝日で放映!
あっこ「キスクラの応援合戦が熱くて楽しいのでぜひ観てください」
くぼ「応援グッズが楽しくて!特に北米チーム、ブラウン選手が出たらw」

 

2.公式ガイドブック発売!
会場、歓声。

 

3.4月29日イベントのライブビューイング決定!
会場、歓声!

 

アナ「楽しい時間も終わりになりました。最後に一言ずつお願いします」


けんじ「これを機にスケートを好きになって、大会をテレビで観たり選手を応援したり、リンクに来て滑ってみたりしてください!」

(ちょっと口が回らなくて頬をぺちっと叩いて関西弁で言いなおしてたの、かわいいw)

 

あっこ「今日は先生として来ましたが、私のほうこそ勉強できたなーと思います。新たなことを学ぶのは楽しい。アニメからの人も、もともとスケート好きな人も色んな立場の方が、もっとスケートを好きになって、リンクで滑ってください。シェイプアップにもなります!」
(あっこさん、ステージ回し上手くて、説明分かりやすくて気が利いて、明るくてかわいらしくて写真よりずっと動いている姿のが素敵で、すっごい好きになっちゃった!)

 

(リンクで滑って、をお二方がおっしゃったということは、リンクの維持こそ競技人口の維持拡大だから、なんだよね)(以前ちょっと炎上してた、コスプレでリンク貸し切りとか何考えてんのツィート、あれこそ競技の土台を削る発言。善意から出てるのは分かるけど、素人は来るな、分をわきまえろ、は、結局はそのジャンルを枯らすのじゃよ……)

 

うっちー「ここには、役者、漫画家、スケーターと異業種が一緒のステージに立っていて、こういうのは珍しいと思う」
(うっちー、もちょっと語ってたかもだけど、もうヘロヘロなメモで解読できんかった……。アメバTVのGPF直前番宣番組の、塩~なうっちーのイメージ強かったから、今回けっこうしゃべるしニコニコ笑うし、おお!かわいいじゃん、と思いました(笑)あのマイペースがクセになる!と萌えるファンの気持ちわかるw)

 

くぼ「全国のライブビューイングにこんなに大勢の方が来てくれて、きっと色んな方がいると思う。色んな角度で好きになってほしい」
(ほんと、色んな人が沼に落ちてます……!)

 

とっしー「実は、最後のフリーの演技。終わりたくないよヴィクトル、ってセリフは最初はもっと感情をこめた演技をしていたんですが、ここはヴィクトルより大人になった勇利のセリフだからということで、抑えた演技になったんです」
(ええーっ!最後にぶっこんできたとっしー!)
くぼ「何で今そんなこと言うの!」
(ほんそれ!)
(とっしーはほんと、視野が広くて舞台を回すし笑いを取るしうっちーと仲良しだし久保先生につっこむしw、さすが座長!という感じでした。上手い人だなあ!)

 

最期、挨拶して退場、する時に、くぼ先生がノートを最前列の客席へ!なんでもJJとか誰かのイラストが描かれていたとか。前世でどんな得を積んだらそんな幸運に出会えるんだ…もらった方、おめでとうございます!
そしてくぼ先生が机に忘れたひざ掛けを持って帰るあっこさん。優しい。最後に舞台袖で、笑顔で、優雅に一礼。ふおおお!ふつくしい

 

暗転。

最後にも、勇利@とっしー&ユリオ@うっちーのお芝居w 

勇利のタカハシダイスーキ!と、ユリオの賢二先生に振付けしてもらいてー!を頂いて。(ユリオ、それは二期へのフラグと思っていい?!)

…なんだ、夢かあ~、の、安定の夢オチ。

で、その映像がすっげ雑コラで、会場が笑いに包まれました。

 

 あー楽しかった!!!!

 

「ユーリ!!! on ICE」について。それはいけないことなんかじゃないんだ。

ユーリ!!! on ICE は、「普通ではないことを、誰もおかしいとは思わない世界」を描いている。

■ ■ ■ ■ ■ 

クリストフ・ジャコメッティは、お色気ダダ漏れお尻むちむちのキャラクター。でも彼はスイス人。スイスは堅物で几帳面なお国柄。
逆に、ミケーレ・クリスピーノはイタリア人なのに硬派で、一度も彼女がいないらしい。
チェコ人のエミル・ネコラは、ヒゲで丸い目の明るく人懐こいキャラクター。でもチェコ人といえば几帳面でシャイなのだそうだ。

このキャラクターなら何々人、という作り方をしていない。

韓国人のイ・スンギルは、ファッションに疎いという設定がついている。彼がエレベーター前で着ていた犬のセーターは、韓国のポップなブランドが出している動物愛護をテーマにしたシリーズで、もしかするとファンからのプレゼントかもしれない。
彼がそれを着るのはごく普通のこと。例えば日本人のキャラクターが、動物保護をテーマにした鯨のセーターを着るくらいに。

レオ・デ・ラ・イグレシアについては、#yurioniceをたどって印象的なツィートに出会った。
彼の絵を貼って、「アメリカ代表がヒスパニックだなんて!」という意味の英語のあとに、ハートと泣き笑いのマークが連なっていた。
私はヒスパニックがアメリカでどんな立場にあるのか知らない。でも、この人が喜びのあまり叫んでしまうのだということは分かる。

大人しいと描かれがちなカナダ人は、JJことジャン・ジャック・ルロアの自己主張の強さを歓迎していたそうだ。
https://twitter.com/zousayu/status/805360517539766272
少数派のフランス系カナダ人なのも、当事者から見たら何か感じるものがあるのだろうか?

あの国ならこうでしょう?という、イメージを、あえて崩してくる。

そうじゃない人もいるかもよ?と。
そうじゃなくて、何か問題ある?と。


■ ■ ■ ■ ■ 

衣装デザインのチャコットの、デザイン意図についての記事。
「監督からのリクエストは、男性である勇利が女性を演じるプログラム。女性目線で滑るので、衣裳の中に女性と男性の要素両方を入れて欲しいというものだった」「スピンのときの効果を狙って斜め切り替えにスカートのようなフリル」
http://www.chacott-jp.com/j/topics/detail3831

ポポーヴィッチのフリースケーティングの衣装もまた、「半分が女性、半分が男性という設定」。
http://www.chacott-jp.com/j/topics/detail3882

曲名は、テイルズ・オブ・スリーピング・プリンス。
バレエ「眠りの森の美女」を「王子」に変えたタイトル。王子を目覚めさせるキスは、「王子と姫、両方の要素」を持つ存在によってもたらされる。
ショートの「カラボス」は、現実世界においても、女性ダンサー、男性ダンサーともに演じる役柄だ。

タイのピチット・チュラノンが躍った「Shall we skate?」は、「Shall we dance?」をもじった架空の人気映画の音楽。
ここでも、実在の映画「王様と私」の、イギリス人家庭教師を、女性から男性に変えている。


選手たちのキャラクターが、国民性をあえて否定して作られているように。あるいはあらかじめキャラクターを作り、その属する国を、普通のイメージと異なる場所に置くように。
男性の衣装を、あえて女性的に描く。女性の物語を男性に置き換える。

そこには、明確な意思がある。

 

ユーリ!!! on ICE の世界は、ヴィクトル・ニキフォロフを基底としている。

主人公勇利は、ヴィクトルに憧れ、ヴィクトルと同じリンクに立つためにスケート人生を歩んできた。
勇利と、もう一人のユーリは、ヴィクトルの衣装を借り、ヴィクトルの振り付けで、「愛について」を踊る。
クリストフ・ジャコメッティはヴィクトルがいないとモチベーションが上がらず、ギオルギー・ポポーヴィッチはヴィクトルに無いものから己のプログラムを作り、ピチット・チュラノンはヴィクトルの4回転を見て練習し、ジャン・ジャック・ルロアはヴィクトルに勝つためにプログラムを組んだ。

誰もがヴィクトルを意識する。

若いころのヴィクトルは、中性的イメージのために、わざわざ髪を伸ばしていた。
そして、若いころのヴィクトルのモデルの一人は、明確に、ジョニー・ウィアーだ。

ジョニーもまた、中性的な魅力のプログラムを組んだ。
YOI世界の基準点である、ヴィクトル・ニキフォロフは、ジョニー・ウィアーへの敬意に満ちている。
その意味が何なのか、は、私の言葉では書けない。言葉に定義しきれない、その外にある感情を、抱く人がきっといるだろうから。

私は、ユーリ!!! on ICE の文脈の中で出会った、この論文に感じるものがあった。

フィギュアスケート男子シングルにみるジェンダークロッシング
―21 世紀初頭のオリンピックにおけるパフォーマンスから―
相原夕佳 日本大学大学院総合社会情報研究科 2015
http://atlantic2.gssc.nihon-u.ac.jp/kiyou/pdf16/16-113-124-Aihara.pdf

男性らしさ、女性らしさ、健全なスポーツマン、フリルやビーズで飾られた服。
それらの、いつの間にか私たちを束縛している約束事を壊し、本来あるべき状態に近づけるのは、主張の強いパフォーマンスではなく、「観る者に美的感動を与え、美の形態として承認されるプロセス」だ。

 

■ ■ ■ ■ ■ 

ユーリ!!! on ICE は、キャラクターの一人ひとりに、とても愛情をこめて描いている。
たった何分かの出番と数個のセリフで終わるキャラクターでさえ、人生を与える。その人ならではのプログラムをすべり、視聴者に温かな印象を残す。誰もかれも好きにならずにいられない。

けれどただ一人、人生も存在も描かれないキャラクターがいる。
「音大生の子」
名前が無いどころか、顔さえ描かれない。
あの美しい音楽を、勇利に贈った女性が。

「僕のスケート人生そのもの」を作曲した彼女は、おそらく主人公を最も理解している女性だ。だから彼女が登場したら、視聴者は、あの子が勇利がくっつくのか、と思うだろう。
それが「普通」で「当然」で「あるべき姿」だから。

彼女は主人公において最も重要な異性だ。だからYOIが描こうとする世界を、壊す可能性がある。
ゆえに彼女には顔も人生も与えられなかった。


ユーリ!!! on ICEが描こうとしているもの。
それは、「普通ではないことの、何がいけないというのか」
だと、私は思っている。


原作者のひとり、久保ミツロウは言う。「恋愛はみんなが描いているから、私はそれはいいかな、と。」
彼女は少女漫画誌でデビューした。
少女漫画には、主人公が少女で恋愛要素が多め、という約束事がある。
もっと恋を入れないと。女性なら恋が描けるでしょう?女性はみんな恋が好きなんですから。

でも、本当はそうじゃない。そういう人もいるけれど、そうじゃない人もいる。私たちはそれを知っている。
久保はペンネームを変え、少年漫画誌に籍を移し、そうして才能を開花した。


ユーリ!!! on ICE はフィギュアスケートを通して「愛」を描いている。
それは同性愛を含み、それよりもっと広いもの。

YOI5話、中四国九州選手権大会を終えたあと。
主人公の勝生勇利はマイクを持ち、「愛、のようなもの」について語る。
クレジットが被り、視聴者は驚きをもって身を乗り出し、画面を注視する。エンディング曲のカットは、ここは製作がどうしても描きたい場面だ、というメッセージだ。
通常は終盤に入る「主題の提示」。
それが、これほど早く来るだなんて。

5話については、こちらが語っているとおりで、
『ユーリ!!!onICE』と「愛の再定義」小夜倉庫
http://mortal-morgue.hatenablog.com/entry/2016/11/17/205149

7話のキスシーンについては、こちらにあるとおりだと思う。
「ユーリ!!!onICEはBLか?」inato備忘録
http://illumination1710.hatenablog.com/entry/2016/11/18/113920

 

■ ■ ■ ■ ■ 

ユーリ!!! on ICE の感想に、BL臭が無ければもっと良いのに、という意見をみかける。
BL臭が無ければ、という人は、BLを知っている人。それを不快なものとして受け止める感性のアンテナを持つ人だ。
実際、私が最初にがYOIを観たときは、あれをBLとして感知しなかった。アーティストにはああいう人いるよね、とか、アニメだからな、というくらいの。

感性のアンテナを持つ。それは悪いことではない。
けれど、ボーイズラブ的演出を不快に感じます、と、わざわざ感想サイトのコメントに発信するのは、BLが嫌いだからというより、それを「いけないこと」と思っているからではないか?
そんなことを見せていいの?嫌な気持ちになる人もいるんじゃないの?という自制心が、不快感として認識されるのではないだろうか。

それが「いけないこと」だという意識が無ければ、多少の違和感があったとしても、まあそういうものだ、と流す。
たとえば美術作品としてのヌードのように。
たとえば「ドラえもん」における、しずかちゃんの入浴場面のように。

国民的アニメ「ドラえもん」では、主人公のび太がマドンナしずかちゃんの風呂をのぞいて、真っ赤になって身悶える場面が頻繁にある。コメディチックで、主人公のダメさに共感してしまう場面だ。

では、10歳の少女の入浴場面を、子供向けテレビアニメで流すことは、許されるのか?
逆に、のび太がしずかちゃんの風呂をのぞいて真っ赤になって身悶えることは、いけないことなのか?

ボーイズラブは、いけないことなのか?


ボーイズラブには禁忌と背徳の匂いがある。
男同士なのに好きになってしまうだなんて。世間に知れたら大変なことになる。けれどこの思いは止まらない。
「いけないことなのに止められない」
恥ずかしい。隠さなければいけない。何で好きになってしまったんだろう。でも、好きという気持ちを否定したくない。

この禁忌と背徳は、ボーイズラブを読む私自身への言葉でもある。フィクションから一歩こちらに出てくると、生々しくて直視し辛いけれども。

改めて、ユーリ!!! on ICE はBLか?
禁忌と背徳の匂うエロティシズム、という意味においては、ヴィクトルと勇利の関係は、ボーイズラブでは「ない」。
「いけないこと」ではないからだ。

ユーリを観はじめた頃、友人は言った。
「同性愛が法律違反の国もあるのに、大丈夫かな?」
ヴィクトルと勇利のキスシーンを過ぎた8話では、こんな感想をみかけた。
「良かった。ユーリの世界では同性愛もOKなんだ」

ユーリはロシアでも人気だそうだ。ロシアは同性愛に厳しい国だが「このアニメで見方を変えつつある人も出始めた。」「「北風と太陽」みたいな話ですが、叩いている彼らの様に全否定や声高な強硬主張だけでは、何も変わらないのです。」
https://twitter.com/hitononaka/status/816678928425385984


第9話、ロシア大会フリースケーティング。もしも、「教え子より犬のほうが大切なんだってさ」という台詞があったなら、主人公の悲劇性は高まり、物語はもっと盛り上がっただろう。
けれど誰も、そんなことは言わない。
スケート界の帝王があんな日本人のために、と敵意の視線を投げる人はいない。キャラクターにも、名もない背景の人々にも。
YOIの世界は、優しさと敬意に包まれている。
他国の選手の応援バナーをあげ、誰もが競技の成功を祈り、失敗にため息はついても拍手は止まない。
お互いを認め合う世界。


YOIの世界でも、異性愛が普通だ。ヴィクトルは勇利に好きになった女の子を尋ね、優子は西郡と結婚し、ポポーヴィッチは女性に振られる。
長谷津の海岸で、ヴィクトルは勇利に、どんな存在でいてほしい?と聞き、どれも生返事の勇利に「恋人かぁ。頑張ってみるか」と言う。勇利は驚いて飛び上がる。
しかし、「僕、男だよ?」とは言わない。
商業BLでさえ、今なお、同性であることを恋愛の障壁として描くことが多い。
けれど、YOIは違う。


ヴィクトルと勇利は本当にキスをしていたのか、と考える人たちがいる。
コーチと選手は恋人より深い絆で結ばれているものだよ。
ロシア人は家族のような関係ならマウストゥマウスのキスもするんでしょう?

私もずっと、7話の終幕を「キスにも見える場面」と呼んでいた。キスシーンと呼ぶことははばかられた。
だってキスじゃないのにキスと呼んだら、キャラクターにも作り手の方々にも失礼でしょう?

では、キスなのに、キスにも見える、と言うのは失礼じゃないのだろうか。
恋愛なのに、恋愛にごく近い親密な関係、と曖昧にぼかすことは、失礼じゃないのだろうか。本当はそこにあるものを覆い隠してはいないだろうか。まるで「いけないもの」のように。


テレビ朝日は、フィギュアスケートのグランプリ戦を放映しており、アニメとも連動キャンペーンを行った。
海外選手らにもアニメのグッズをプレゼントし、公式ツィッターに写真を上げていた。
それは、私の常識では、恥ずかしいことだ。
リアルにフィクションを混ぜるだなんて。男性の裸やキスシーンまがいが描かれるアニメの、海外配信で「SYONEN-AI」のタグをつけられるような作品のグッズを、アスリートに渡すだなんて。
それはいけないことなんじゃないのか、と心配になる。

けれど、YOIは、そのような、常識の境界を超えることを描いている。
ふつうでないことの、何がおかしいというのか。
それは「いけないこと」なんかじゃないでしょう?

大手メディアの行動。そこには、この作品は恥ずかしいものではない、登場人物の関係性は「いけないこと」ではない、という意思がある。

 

■ ■ ■ ■ ■ 

ユーリが放映されると、ニコニコ動画やツィッターでよく、「Pixivで見た」というコメントを見かけた。
そして「公式がやる前に上げとく!」と、登場人物たちの恋愛模様を描いたイラストが競争のようにアップされた。

二次創作の多くは、こうだったらいいのに、という願望を形にしている。
私の好きなこのキャラとこのキャラが、もっと親密な、特別な間柄だったらいいのに。

こうだったらいいのに、という願望は、まあ無理だよね、という諦めだ。
公式はこんなことはやらない。それにたぶん、やっちゃいけないんだよ。

それを公式がやる。
ファンの想像以上のものが放映される。
10話。「僕の親友が結婚したよー!」
ツィッターが歓喜で爆発し、萌えころがり、脳みそがはじけたみたいに、身体を覆っていた見えない殻が吹き飛んだみたいに、うれしくて、うかれて、幸せになった。
これは「いけないこと」じゃないんだ。
私が、ほんとうは求めていたものは、否定しなくていいんだ。


「普通ではないことの、何がいけないというのか」
異性愛という普通がある中で、勇利とヴィクトルの関係性も丸ごと認める。
その時、私は、私の中の、いけないことを好きになってしまう自分、あるべき姿のようにはどうしてもなれない自分、が、認められたような気がした。

女らしいほうがいいし、男らしいほうがいいし、スイス人は堅物でイタリア人は陽気で、BLは恥ずかしくていけないこと。
その「普通」や「当然」は、今も私の中にある。
でもそれは絶対ではなくて、その外側にも、明るい、輝かしい、承認される世界があるんだ。

製作陣の、山本監督の、多大な情熱とむき出しの趣味とぶっ飛んだ愛とプロフェッショナルの意地。
それらが境界線を溶かし、私を自由にしてくれた。


だから私はユーリ!!! on ICE が大好きになった。

 

なんで男の子でしか物語が書けないのか

性別を超えた愛、境界を越えること。
うんうん、ご立派だな。でもそれを描きたいなら女でやれよ。なんで男でやるんだよ。

それは確かにその通りで、申し訳ないと思う。すまない。
でも私がそうであるように、多くの女は女を主人公に夢物語を描けないんだ。

 

2歳児はすべて(たぶん、すべてと言っていい)アンパンマンが好きだ。
プーさん、とらじろう、ぐりとぐらニャンちゅう、花かっぱ、おさるのジョージミッキーマウス

己の性別を意識する前から物語の主人公は男の子だった。
ライダーものは男の子向けで、プリキュアは女の子向け。4歳から5歳のとき、ほとんどの子がここを通り、自分の性別を意識する。


でも、ドラえもんは男の子向けではない。

しずかちゃんの風呂をのぞいて真っ赤になってもだえる男の子が登場する物語を、10歳の女の子も一緒に笑って観て育つ。

 

未就学児が見る番組で、女児が主人公で、その子の魅力が「女」であることに寄らない、つまり、おしゃれやお菓子作りが得意でかっこいい男の子に好かれるというようなこと以外でその子の魅力が描かれる、そのような番組は、15年前、がんこちゃん、ただ1作だった。

40年前もきっとその程度だったし、今もたぶんそうだろう。

 

忍たまおじゃる丸かいけつゾロリクレヨンしんちゃん妖怪ウォッチポケモン、ワンピース。

叱られるけどやりたいこと、危ないけど面白そうなことに飛び込んでいく。そのワクワクを主人公にゆだねるとき、その性は自分とは異なる性だった。
ドジだったりお調子者だったり失敗したり叱られたり。そんな多彩な主人公は男の子。

異性の風呂をのぞいても、男の子は許される。


でも、女の私は許されない。
女は良い子じゃなくちゃいけない。


だから、私小説のように自分の内面を語る話じゃなくて、その外側を、夢や理想や冒険を描くとき、自分が傷付かないファンタジーを夢想するとき、その主人公が「女」じゃないなら、男の子にするしかないんだ。

これはもう、自意識が生まれる前から刷り込まれてどうしようもないことなので、どうか許してほしい。

 

私はもうだいぶ昔に気づいて、そしてあきらめている。
私はきっと、この人生で、大通りの中央を歩くことはできないんだな、と。
社会の、世界の、大通りの中央は50代男性ビジネスマンのもので、私はどんなにがんばってもきっと、その端を小走りについていくだけなんだろう。
女だから。


女ではなくても。
男性的になれず、女性的になれず、社会のあるべき姿にどうしても添えない。学校や職場や家族などの所属を聞かれたときに返事をする前にすこしだけ心のガードを上げておかなければならない。どうして自分はこうなんだろう、と痛みと情けなさを抱えて、社会の、親の、自分の望むようになれない。

 

私がYOIに感じた開放感は、きっとそういう人たちも感じたんだと思う。
「普通ではないことの、何がいけないというのか」
普通ではないことが認められ、祝福される世界。

 

もしかすると、ガルパンに夢中になる男性諸氏もこんな感じなのかな。
戦争はいけないこと。美少女に萌えるなんて恥ずかしい。
でもこんなに仲間がいる。聖地巡礼で現実に承認される。
押し込めていた、自覚することもなかった、良い子でなくてごめんなさい、という気持ちを、いっときでも解放してくれる喜び。

 


(読み返して気づいたけど、私にとっての大通りの中央が、美人で地位もお金もある女性、とかじゃないって時点でいろいろ終わってるw)